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太陽光発電へ屋根貸します 広島市が民間事業者募る 5区の学校・公民館

 広島市は、市有9施設の屋根や屋上を太陽光発電パネルの設置場所として使う民間事業者を募集している。再生可能エネルギーの普及と施設の有効活用へ、すでに3施設で「屋根貸し」をしており、対象を広げる。

 募集するのは東、南、安佐南、佐伯、安芸の5区にある学校の校舎や公民館など。いずれもパネルを置くための700平方メートル以上の面積がある。

 一定規模の太陽光発電事業の実績がある業者に、1平方メートル当たり年間使用料100円以上で賃貸。自前でパネルを設置、発電してもらう。契約期間は最長20年。事業計画を審査し、来年1月下旬にも業者を決める。

 国の制度で中国電力が発電分を買い取る。中電には受け入れ上限の目安があるが、市温暖化対策課は「現状では中電が電気の買い取りを続けられると判断した」としている。

 市はこれまでに吉島体育館(中区)など3施設を貸し出しており、ことし3月から順次、発電が始まっている。一般家庭でおよそ100世帯分の電気を賄え、年間使用料は計約60万円という。(菊本孟)

(2014年12月9日朝刊掲載)

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