×

ニュース

日米若者 アートで紡ぐ平和 今春、被爆地巡り共同制作 参加者を募集 広島、長崎

 日米の若者が被爆地を巡り、平和を表現するアート作品を共同制作するワークショップが今春、広島、長崎両市である。核兵器廃絶の活動を引っ張る次代のリーダーの発掘、育成を目指し、両国の平和団体が企画。今月末まで参加者を募る。

 計約20人の参加を想定。3月28~30日に長崎市を訪問後、30日から広島市に滞在。被爆証言を聴くなどして原爆被害の実態を学んだ後、4月4日まで中区の寺院で制作する。完成後は市内のギャラリーに展示する。

 世界的反響を呼んだルポ「ヒロシマ」(1946年)を著した米ジャーナリスト、ジョン・ハーシーの孫、キャノンさん(37)=ニューヨーク=も参加する。主催団体の一つ、日米のアーティストでつくるピカドンプロジェクトの一員で、初来日という。

 発案者の一人で、広島平和文化センター(中区)前理事長のスティーブン・リーパーさん=東区=は「平和な世界は言葉や文化を超えて創造するもの。ワークショップを一つの契機にしたい」と期待している。

 広島、長崎枠で募集するのは各6人で、17~24歳の美術や音楽に関心がある人が対象。応募多数なら書類選考する。集合場所までの交通費は自己負担で、別に宿泊や食事の費用として3万8千円が必要。希望者は1月31日までにメールで申し込む。事務局の森さんTel090(6979)2661。メールはp.platform2014@gmail.com(田中美千子)

(2015年1月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ