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オバマ大統領の被爆地訪問を 広島市長、ケネディ大使に要請

 広島市の松井一実市長は23日、東京都港区の在日米大使館にキャロライン・ケネディ駐日米大使を訪ね、オバマ大統領の被爆地訪問を要請した。松井市長は面会後、ことしの被爆70年を踏まえ、「いろいろな意味で意義ある年になる」と実現への期待を示した。

 長崎市の田上富久市長の代理で、同市の原爆資料館の中村明俊館長も同行した。オバマ大統領宛ての要請文では「核兵器廃絶の揺るぎない決意を被爆地から発信していただければ、『核兵器のない世界』に向けた国際的な動きを確実に前進させることができる」と早期の訪問を呼び掛けた。

 ケネディ氏との面会は非公開。松井市長によると、ケネディ氏は自身の昨年8月の広島市、2013年12月の長崎市の訪問を振り返り、大統領訪問にも前向きな姿勢を示したという。

 松井市長は面会後、「和やかな、いい話ができた。思いをより込めて伝えられた。(訪問が実現すれば)世界の政治的なリーダーにも影響を与える」と強調した。広島、長崎両市によるオバマ大統領の訪問要請は09年以来4回目。(藤村潤平)

(2015年1月24日朝刊掲載)

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