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安全保障の問題を指摘 山口で講演会

 集団的自衛権や特定秘密保護法など安全保障を考える講演会が24日、山口市中央の市民会館であった。県弁護士会の主催で、約100人が参加した。

 2004~09年の間、内閣官房副長官補で安全保障や危機管理を担当した柳沢協二さんが講演。秘密保護法について「(法がない場合には)米国から重要な情報が来ないというが、私が仕事をする上で必要な情報は全て来ていた」と指摘。安倍晋三首相が主導した集団的自衛権の行使容認の閣議決定についても「歴代政権の憲法解釈と歴史認識に挑戦する政権だ」と批判した。

 柳沢さんは、過激派「イスラム国」とみられるグループによる日本人2人の殺害予告事件にも触れ、「安倍首相は辞任するくらいの覚悟」で対応すべきだと話した。

(2015年1月25日朝刊掲載)

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