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地元で遊べぬ福島の子 広島 脱原発団体が映画上映

 福島第1原発事故の影響で、外遊びを遠方でしなければならない子どもたちのドキュメンタリー映画の上映会が26日、広島市中区の広島国際会議場であった。脱原発を訴える広島県内の母親グループ「ポコ・ア・ポコ」が企画し、25人が参加した。

 映画は、NPO法人「りょうぜん里山がっこう」(福島県伊達市)などが運営する保養施設「へっついの家」(新潟県佐渡市)が舞台。福島の子どもが放射線被害を心配せず、野山を駆け回る姿を伝える。日常を振り返り、その様子を喜ぶ親のインタビューも。

 上映後、映画を製作した同法人の関久雄事務局長(63)も講演。「福島ではいまだに、窓を全開にできなかったり、洗濯物を干せなかったりする人もいる」と訴えた。

 東広島市の自営業真田秀美さん(43)は「福島の人の心労が伝わってきた」と話していた。(福田彩乃)

(2015年1月27日夕刊掲載)

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