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核の破壊力「触れる」展示を 資料館の見直し 有識者会議で提案 広島市中区

 広島市中区の原爆資料館の展示見直しに助言する有識者検討会議(今中亘委員長)の会合が27日、中区の広島国際会議場であった。事務局が、被爆瓦などの実物資料や原爆ドームの模型に触れて核の破壊力を感じられるコーナーの設置を提案した。

 改修後の東館2階に「ふれるヒロシマ」コーナーとして設ける案。実物資料と、被爆していない瓦やガラス瓶を比べられるようにする。県産業奨励館と原爆ドーム、広島、長崎に投下された2種類の原爆の小型模型も並べる。これとは別に、視覚障害者から要望があれば、別室でも原爆ドームなどの模型や被爆資料に触れられるようにするという。

 委員からは耐久性や来場者の安全を確保するため素材への配慮を求める声が上がり、検討することにした。

 同館は耐震化に合わせた全面改修へ、東館を昨年9月に閉館し、工事を進めている。2016年3月末までに工事、展示見直しを終え、再オープン。入れ替わりに本館を閉館する。全面オープンは18年春の予定。(田中美千子)

(2015年1月28日朝刊掲載)

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