×

ニュース

被爆地の行政 継承 松井広島市長 事務引き継ぎ

■記者 滝川裕樹

 被爆地広島市の新たなリーダーに選ばれた松井一実市長は12日、初登庁し、3期12年務めた秋葉忠利前市長から事務引き継ぎを受けた。松井市長は「市民が中心となって元気な市政にしたい」と語り、平和行政の継承も誓った。

 松井市長と秋葉前市長が、主要事業などを記した事務引き継ぎ書に署名した。秋葉前市長は「市民が一丸となり、市長をリーダーに素晴らしい広島をつくっていく。私も市民として輪に加わりたい」と激励。松井市長は「言葉をしっかり受け止めたい」と答えた。

 市長選で秋葉市政の転換を訴えた松井市長と、継承と発展を掲げた前副市長の応援に立った秋葉前市長。2人が対面した市長公室は緊張感が漂った。そして約40分後、職員約300人に訓示した松井市長は「今まで12年の市政を変革する」と語気を強めた。

(2011年4月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ