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原発事故受け勉強会 薬剤師120人 被災地の報告も 中区

■記者 衣川圭

 福島第1原発事故を受け、県青年薬剤師会は13日、放射線についての勉強会を中区で開いた。講師の広島大大学院の小沢孝一郎教授(薬理学)は「チェルノブイリとは違う。現時点の放射線は原発の内部以外は問題ない」との認識を示した。

 薬剤師たち約120人が参加。小沢教授は同原発から海に流れ出た放射性物質が「魚にどれだけ蓄積されるかは長期間の検証が必要だ」と指摘。「正常に怖がることが一番大切だ」と呼び掛けた。

 東日本大震災の被災地に入った薬剤師3人の報告もあった。宮城県石巻市や同県女川町で今月上旬に活動した東広島市の有村典謙さん(32)は「食物繊維の不足やストレスで便秘や下痢が目立った。津波が運んだ砂が舞い、のどの症状を訴える人も多い」と話した。

(2011年4月15日朝刊掲載)

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