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「黒い雨」影響 独自調査 連絡協11年度活動計画決定

■記者 胡子洋

 広島の原爆投下直後に降った「黒い雨」の指定地域拡大を求める県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会は16日、安芸太田町で代表者会議を開いた。黒い雨の影響の独自調査など、2011年度の活動計画を決めた。

 同町や広島市などの5支部から約30人が出席した。指定地域外に住む会員の同窓生の死亡者数を把握し、全国の平均生存率と比較することを確認した。調査は千人規模を想定。結果を国や県に提出し、同様の調査の実施を要請する。

 福島第1原発事故を受け、放射線被害を考える学習会も開く予定で、高野正明会長は「内部被曝(ひばく)の恐ろしさを提言する」と話している。

 昨年度、厚生労働省の指定地域拡大に関する検討会を傍聴した会員は「会員の高齢化が進んでおり、国などにより議論を早めるよう働き掛ける必要がある」と訴えた。

(2011年4月17日朝刊掲載)

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