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被爆の実相 米滞在で訴え 中区の平野さん NAC活動報告

■記者 畑山尚史

 米国でホームステイをしながら被爆の実相を伝えるボランティア活動「ネバーアゲインキャンペーン(NAC)」に参加した広島市中区の主婦平野由美恵さん(64)が16日、広島国際会議場(同区)で活動報告をした。

 平野さんは2月中旬から約1カ月滞在したテキサス州の学校で、被爆者の証言や原爆投下直後の広島の写真を紹介し、核兵器の恐ろしさを訴えたという。

 この日は、平和記念公園で英語ガイドをするグループに招かれ、約20人に講演した。子どもたちの理解が深まるよう、日本の近現代の歴史を紹介しながら戦争や原爆の話題へ進むよう工夫したと説明。「関心が薄そうな子も真剣な表情になった」と振り返った。

 NACは日米のボランティア活動家が1985年から実施している。

(2011年4月17日朝刊掲載)

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