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広島の美 復興の願い 県立美術館で被災地支援展

■記者 道面雅量

 東日本大震災の被災地支援のための特別展「復興への願いを込めて」(中国新聞社など主催)が21日、広島市中区の広島県立美術館で始まった。震災の影響で中止になった「印象派の誕生」展に代えて企画。収益を義援金に充てる。

 被爆からの文化復興を担った同館の歩みをたどる趣旨で、所蔵品95点で構成。戦後間もなく描かれた奥田元宋の「待月(たいげつ)」や、再生への祈りがこもる平山郁夫の「広島生変(しょうへん)図」、ピカソやダリら海外の巨匠の名品も並ぶ。

 1968年の開館に向けた募金運動や、原爆で焼失した前身の美術館「観古館」を紹介するパネルもあり、来場者の感慨を誘っている。  被災県の県人会代表も招いた開会式で、湯崎英彦知事は「被災地の皆さまを勇気づけ、元気を届けたい」とあいさつした。6月12日まで。

(2011年4月22日朝刊掲載)

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