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被爆アオギリ 金閣・銀閣寺に 市民団体 8月15日植樹

■記者 教蓮孝匡

 広島市を拠点にする市民団体「被爆アオギリ里子運動」は8月15日の終戦の日に、京都市の金閣寺と銀閣寺に被爆アオギリの苗木を植える。メンバーは「世界的観光地を訪れる人たちにヒロシマのメッセージが伝わる」と期待している。

 苗木は平和記念公園(中区)の被爆アオギリの種から芽吹いた。市から譲り受け両寺で植樹式を開く。大津市の住職でメンバーの左藤滋光さん(55)が、金閣寺、銀閣寺の有馬頼底住職と親交があり、植樹が決まった。

 同団体は、2008年から被爆アオギリの種や苗木を国内外に贈る運動を続けている。22日に市役所で記者会見した左藤さんは「被爆を乗り越えたアオギリの力を感じてほしい」、広島事務所の山田忠文代表(69)は「これからも広島の思いをアオギリに託し、届けていきたい」と話していた。

(2011年4月23日朝刊掲載)

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