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「チェルノ」支援振り返る 事故発生25年控え集会 広島

■記者 金崎由美

 1986年4月26日の旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故から25年を迎えるのを前に、被災者の現状や被爆地からの支援の歩みを振り返る集会が23日、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザであった。

 広島市の市民グループ「チェルノブイリ支援・広島医療協議会」(山田英雄代表)が開いた。同原発事故後、強制避難させられた住民への聞き取りをした広島大平和科学研究センターの川野徳幸准教授が報告。「長く健康不安を抱え、移住先で偏見を持たれるなど広島の被爆者と共通点がある」と指摘した。

 チェルノブイリ周辺などで、土壌中の放射線量などを測定した同大原爆放射線医科学研究所の星正治教授は「福島第1原発事故でも詳しい汚染地図を作り、対策に生かすべきだ」とした。山田代表は、長年の医療支援の経験や事故後も汚染地域に住む住民の実情を報告した。

(2011年4月24日朝刊掲載)

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