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広島県被団協実行委を発足 被爆70年事業 継承へ大学生参加

 原爆投下から70年のことし、被爆の記憶を次代につなぐ催しを開こうと、広島県被団協(坪井直理事長)は19日、実行委員会を発足させた。呼び掛けに応じた広島大や広島修道大の学生が参加。幅広い年代が集まるイベントの実現へ、知恵を絞る。

 広島市中区の事務所であった初会合には、被団協や連合広島のメンバー7人と学生5人が集まった。委員長に就いた坪井理事長はあいさつで体の不調に触れ「それでも平和な世界をつくりたい。みなさんも人類のため、頑張りを見せて」と励ました。

 4月5日に若者向けの講座、6月21日に被爆者と若者によるパネル討議と講演を開く方針を確認。テーマ設定やPR方法などの詳細も話し合った。被団協の清水弘士事務局長は「同世代が集まるような仕掛けを考えてみてほしい」と学生へ期待した。

 委員に加わった広島修道大4年村上正晃さん(22)=西区=は「原爆を『終わったこと』と決めつけている人も多い。この機会に関心を持ってくれる人を増やし、被爆者の思いを受け継ぎたい」と話した。(田中美千子)

(2015年2月20日朝刊掲載)

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