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脱原発 400人訴え 広島で集会

■記者 教蓮孝匡

 中国電力の上関原発(山口県上関町)建設に反対する広島市や上関町の住民たちでつくる市民団体「原発なしで暮らしたい人々」が24日、中区のハノーバー庭園で脱原発集会を開いた。全国から約400人が参加。原子力に頼らない社会の実現を呼び掛けた。

 福島第1原発事故のため岡山市中区の実家で暮らす大工の大塚愛さん(37)=福島県川内村=が「普通の暮らしを突然奪われた」と強調。日本被団協中央相談所の前理事長肥田舜太郎さん(94)=さいたま市=は「放射線におびえる必要のない国にしよう」とアピールした。続いて参加者は繁華街をデモ行進した。

 同団体はチェルノブイリ原発事故から25年となる26日にも広島市内を行進し、中国電力に原発建設計画の中止と既存施設の廃炉を申し入れる。

(2011年4月25日朝刊掲載)

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