×

ニュース

イラク議員ら平和の道探る 広島市中区で討論会 人道支援の必要性訴え

 イラクの国会議員を招いた「イラク広島平和討論会」が20日、広島市中区の広島国際会議場であった。国際協力機構(JICA)が企画。広島の研究者たちも参加し、平和構築の道筋を話し合った。

 イラク側から女性1人を含む議員6人と、駐日大使が参加し、国内情勢を報告。アル・カーリド議員は過激派「イスラム国」などの武装勢力の台頭で避難民が大量に増えているとして、人道支援の必要性を訴えた。他の議員もテロ組織の資金の遮断などで、国際社会の連携を求めた。

 広島の研究者はイラク戦争で使われた劣化ウラン弾の被害状況を聞くなどした。事前に原爆資料館(中区)も見学。「ヒロシマの苦しみに共感する」「復興を遂げた姿に希望をもらった」と話した。

 一行は15日に来日。東京都内で日本の国会議員と交流するなどした。21日に帰国する。(田中美千子)

(2015年2月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ