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核廃棄物テーマに教諭が劇 岩国市玖珂で来月1日上演 小学生も出演 練習に熱入る

 岩国市の小学校教諭たちでつくる「いわくに太陽劇団」は3月1日、岩国市玖珂町の玖珂こどもの館で、核廃棄物の処理をテーマにした演劇作品を上演する。小学生も加わり、本番に向けて練習に励んでいる。(増田咲子)

 いわくに太陽劇団は2008年に結成。いじめや平和などさまざまなテーマで、毎年上演を重ねている。今回は、第1回の「修学旅行」などと同じ劇作家畑沢聖悟氏の作品。「処理に気の遠くなるような時間のかかる『核のごみ』について考えてみたい」と決めた。

 タイトルは「翔べ!原子力ロボむつ」。主人公の青年「ケンジ」は放射性廃棄物の受け入れを決めた架空の町の町長で、「核のごみが安全になるのを見届ける」と宣言し「冷温保存」で凍ったまま眠るというストーリーだ。

 団員たち16人が出演。周東町の周東勤労青少年ホームで昨秋から練習を始め、1月からは週1回のペースで練習を重ねる。町議会議員や最後の人類の役を演じる柱野小5年澄川嵐歩君(11)は「頑張って大きな声を出して成功させたい」と意気込む。代表で、玖珂小教諭の広本康恵さん(56)は「幅広い世代の人に見てもらいたい」と話している。

 公演は午後3時からで、無料。広本さんTel090(7376)3676。

(2015年2月21日朝刊掲載)

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