×

ニュース

米軍住宅で質問・指摘 愛宕山跡地 防衛局が市民向け説明会 岩国

 在日米軍再編による米海兵隊岩国基地への米空母艦載機移転に伴い、岩国市の愛宕山地域開発事業跡地で国が進める米軍施設整備について、中国四国防衛局は21日夜、同市山手町の市民会館で市民向け説明会を開いた。質疑応答では参加者から、「米軍住宅に関する説明が不十分」などの指摘もあった。(野田華奈子)

 約250人が参加。福田良彦市長はオブザーバーとして出席した。中国四国防衛局の芹沢清局長はあいさつで、「市や米軍としっかり調整をしながら、確実に進めたい」と述べた。防衛局の担当者が昨年10月末に終えた実施設計を踏まえ、米軍家族住宅の概要や運動施設の規格などを配付資料に基づいて説明した。

 質疑応答では参加者から、「家族住宅の内容がよく分からない」「予算はいくらか」などの質問があった。運動施設などについて「想定を上回る立派な施設」との声も聞かれた。

 愛宕山地区では、2017年ごろまでに予定される米海軍厚木基地(神奈川県)からの艦載機移転の受け入れ準備で、米軍家族住宅(262戸)のほか、市民も利用できる野球場や陸上競技場、ソフトボール場などの運動施設が整備される。

 防衛局は昨年5月、愛宕山地区の造成工事に着手。15年度中に建設工事に入る予定だ。説明会の開催は、市と住民団体が重ねて要望していた。

(2015年2月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ