8・6後1週間 紙芝居に 被爆70年 広島の市民グループ創作 大震災復興支援で披露へ
15年2月24日
被爆70年にちなみ、広島市の市民グループ「まち物語制作委員会」が、原爆投下から1週間の被爆地を描いた紙芝居を創作した。3月に東京である東日本大震災の被災地支援イベントで、朗読劇にアレンジして披露。広島では8月6日を視野に市内での上演を目指す。(有岡英俊)
タイトルは「ヒロシマ7デイズ」。爆心地から約2キロに自宅(現西区南観音)があったメンバー新多美智恵さん(75)の入市被爆の体験を基に紙芝居27枚で表現した。母親を捜して疎開先から市中心部に入り、惨状を目の当たりにしながら再会を果たすとの筋書きだ。
メンバーの谷本幸子さん(79)=中区=が当時の資料をひもとき、中国新聞社が被害状況などを口頭で報じた「口伝隊」の逸話などを盛り込んだ。枕の中に米を備蓄していた市民の暮らしぶりも描いている。
昨年12月に制作を始めた。被爆当時の状況だけでなく、その後、市民がどう生きたかなども描いており、平和学習にも役立ててもらいたい考えだ。
制作委は紙芝居で東日本大震災や福島第1原発の被災者を元気づけようと、2011年12月に活動を始めた。民話や被災体験などをテーマに111点を作り、現地に届けた。
活動と交流の集大成として東京で開くイベントでは、「ヒロシマ―」と福島第1原発事故後の1週間を描いた作品と併せて上演する。新沢孝重代表(80)は「被爆と震災の記憶をしっかり未来に伝えていくための決意の場にしたい」と話している。
(2015年2月24日朝刊掲載)
タイトルは「ヒロシマ7デイズ」。爆心地から約2キロに自宅(現西区南観音)があったメンバー新多美智恵さん(75)の入市被爆の体験を基に紙芝居27枚で表現した。母親を捜して疎開先から市中心部に入り、惨状を目の当たりにしながら再会を果たすとの筋書きだ。
メンバーの谷本幸子さん(79)=中区=が当時の資料をひもとき、中国新聞社が被害状況などを口頭で報じた「口伝隊」の逸話などを盛り込んだ。枕の中に米を備蓄していた市民の暮らしぶりも描いている。
昨年12月に制作を始めた。被爆当時の状況だけでなく、その後、市民がどう生きたかなども描いており、平和学習にも役立ててもらいたい考えだ。
制作委は紙芝居で東日本大震災や福島第1原発の被災者を元気づけようと、2011年12月に活動を始めた。民話や被災体験などをテーマに111点を作り、現地に届けた。
活動と交流の集大成として東京で開くイベントでは、「ヒロシマ―」と福島第1原発事故後の1週間を描いた作品と併せて上演する。新沢孝重代表(80)は「被爆と震災の記憶をしっかり未来に伝えていくための決意の場にしたい」と話している。
(2015年2月24日朝刊掲載)