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NPT会議へ代表団 日本原水協 1000人派遣 開幕前後に集会や催し

 日本原水協は26日、4月27日に米ニューヨークで開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に約千人の代表団を派遣すると発表した。開幕日前後には会場近くで集会やイベントを開き、核兵器禁止条約の交渉開始に向けた機運を盛り上げる。

 代表団は、開幕前日にNPT再検討会議の会場となる国連本部前に集結。2011年から集めている核兵器禁止条約の交渉開始を求める署名の用紙を積み上げてアピールする。現時点で約520万人分の署名が集まっているという。

 27日にニューヨーク市内で国際シンポジウムを開催。28日には各国の政府代表に核兵器禁止に取り組むよう要請するほか、街頭で署名活動もする。

 また24、25の両日は、約50の非政府組織(NGO)と共同で国際会議を開催。ことしのノーベル平和賞候補として反核平和団体から推薦された日本被団協代表委員の谷口稜曄(すみてる)さん(86)=長崎市=と、広島で被爆したサーロー節子さん(83)=カナダ・トロント市=の2人を招き、核兵器廃絶に向けて結束する。

 東京都内で記者会見した安井正和事務局長は「核兵器禁止条約の交渉が一刻も早く始まるよう、市民側から圧倒的な声を上げていきたい」と述べた。(藤村潤平)

(2015年2月27日朝刊掲載)

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