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米の核実験 外相「抗議しない」

■記者 岡田浩平

 松本剛明外相は24日の定例会見で、核兵器の性能を調べる新しい核実験を実施した米国に対し、抗議する意思がないことを明らかにした。

 外相は、核爆発を伴うあらゆる核実験を禁ずる包括的核実験禁止条約(CTBT)を念頭に、爆発を伴わない今回の実験は「これまでの条約などで議論してきたものに直接該当しない」との見解を表明。被爆者や広島県内の首長たちが米国への抗議を重ねている事態を受けても「抗議などは考えていない」と述べた。


米の核実験 被団協は抗議文

■記者 岡田浩平

 日本被団協は24日、米国の新形式の核実験について、オバマ大統領宛ての抗議文を東京の米国大使館に郵送した。

 実験が核抑止力の維持強化や新たな核兵器開発につながる可能性があると指摘。「核兵器廃絶への流れに明らかに逆行し被爆者は決して容認できない」とし、臨界前核実験計画の永久放棄などを要求している。

(2011年5月24日朝刊掲載)

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