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核廃絶の後押し誓う 広島県原水協 NPT会議へ壮行式

 来月27日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、開催地の米ニューヨークへ赴く広島県原水協の代表団の結団・壮行式が18日、広島市東区であった。核兵器の非人道性を世界に訴え、廃絶を後押ししようと誓い合った。

 代表団は被爆者2人と被爆2、3世8人を含む11~74歳の計31人。4月24日から9日間の日程で渡米し、核兵器全面禁止を訴える約12万人分の署名を国連へ届ける。各国政府代表たちに原爆被害の実態を訴え、反核行動にも参加する。

 この日は代表団員を含む約60人が出席し、県被団協(大越和郎理事長代行)の佐久間邦彦副理事長を団長に選んだ。団員たちは「世界に暴力が渦巻く今こそ、被爆者のメッセージを届けたい」「街頭でもヒロシマを語りたい」などと意気込みを語った。広島市立大1年新庄沙穂さん(19)=安佐南区=は「現地の若者と意見を交換し、核兵器は絶対悪と伝えたい。学んだ内容を持ち帰り、同世代にも平和問題に関心を持つよう働き掛けたい」と話した。(田中美千子)

(2015年3月19日朝刊掲載)

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