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来月初旬に広島訪問 NPT議長 日程を再調整

 米ニューヨークの国連本部で開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前に、議長を務めるアルジェリアの女性外交官タウス・フェルキ氏が4月初旬、被爆地の広島、長崎を訪れる方向で再調整を進めていることが25日、分かった。

 外務省によると、再検討会議が4月27日に始まるのを前に東京都内で意見交換したい考え。その際に被爆地訪問を提案しているという。当初は2月下旬に来日する予定だったが、中東非核化に関する国際会議に向けたエジプト・カイロでの事前協議と日程が重なったため、調整していた。

 フェルキ氏は前安全保障局長で、現在は外相顧問を務める。広島市平和推進課は「会議の行方に大きな影響力を持つ立場にあり、事前に原爆被害の実態に触れてもらう意義は大きい」と期待。実現すれば、原爆資料館(中区)の見学や被爆者との懇談を呼び掛けることにしている。(田中美千子)

(2015年3月26日朝刊掲載)

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