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出版・シンポ 5事業に力 広島県原水禁 被爆70年に合わせ

 広島県原水禁は26日、広島市西区で常任理事会を開き、ことしの被爆70年に合わせ、出版やシンポジウムの開催など5事業に取り組む方針を決めた。役員約20人が出席。2月に結成50年を迎えた原水禁国民会議との合同事業で、事務局が提案し、了承された。

 「核と人類は共存できない」の言葉を残した原水禁元議長、故森滝市郎氏の遺稿集「核絶対否定への歩み」(1994年)に加筆するなどした改訂版を、8月をめどに出版する。反核平和や脱原発などの運動に尽くした団体、個人を表彰する「森滝市郎賞」(仮称)の創設も検討する。

 原爆の日には、原水禁などの原水爆禁止世界大会の広島大会に合わせ、中区でシンポジウムを開催。原水禁運動の歩みを振り返り、今後の活動の在り方を考える。ほかに結成50年記念の資料集や、核問題を考えるDVDを作るという。(田中美千子)

(2015年3月27日朝刊掲載)

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