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放射線量測定163ヵ所に拡充 防災会議で島根県

 島根県は26日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)周辺の大気中の放射線量を測定する放射線監視装置(モニタリングポスト)の設置地点を、現在の35カ所から163カ所に拡充することを明らかにした。原発事故時に避難指示の目安となる線量をきめ細かく把握する狙い。

 県が鳥取県、原発30キロ圏の6市と開いた原子力防災連絡会議で示した。現有のモニタリングポストの設置地点を決めたり、2015年度に新たに67台を約9800万円で購入したりして、30キロ圏内に5キロ未満の間隔で設ける。最終的な設置地点数は松江市88カ所、出雲市39カ所、雲南、安来市各18カ所。

 県はこのほか、在宅介護を受けている人など、原発事故時の在宅の要支援者について、30キロ圏内の詳細な人数や、避難に必要な車両数を調べる方針も明らかにした。4月から調査方法の検討を始め、8月には集計作業に入るという。(秋吉正哉)

(2015年3月27日朝刊掲載)

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