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学生・著名人の反核願う一冊完成 広島・長崎・福島から 重松清さん出版記念講演

 広島、長崎、福島の学生と著名人が核のない世界の実現へ向けて寄せたメッセージと写真で編んだ本「No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ」が完成した。出版を記念して4月25日に広島市中区の広島国際会議場で、書き手の一人である作家重松清さんの講演などがある。

 イベントは午後2時から。重松さんは、被爆30年と広島カープ初優勝の年を描いた作品を題材に「『赤ヘル1975』の原風景―ヒロシマの記憶を、子どもたちにどうつないでいくか」のテーマで話す。編集に携わった広島大の福岡奈織さんと長崎大、福島大の学生との座談会、被爆者の証言もある。

 「No Nukes」には原爆と東日本大震災による原発事故を教訓に、「核とは共生できない」との思いを抱く人が参画した。ミュージシャン坂本龍一さん、歌手美輪明宏さん、物理学者益川敏英さんらが文章を寄せ、広島市出身の三浦憲治さんら17人の写真家の作品を載せた。講談社から4月20日に発売される。

 イベントは入場無料。希望者はhttp://book‐sp.kodansha.co.jp/topics/nonukesか、往復はがきで〒112―8001東京都文京区音羽2の12の21、講談社児童図書第1出版部広島イベント係に申し込む。往信の裏に住所、名前、電話番号、同伴者の名前を記入。締め切りは4月8日。問い合わせTel03(5395)3535。(増田泉子)

(2015年3月29日朝刊掲載)

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