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核廃絶や世界平和誓う 原爆慰霊碑 全候補が訪問 広島市長選告示

 広島市長選の立候補者は29日、全員が中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑を相次いで訪れた。世界情勢の緊張が続く中、平和都市のリーダーとして役割を果たすことを誓った。

 小谷野薫氏は立候補を届け出る前の午前8時ごろ献花。「世界は過酷な情勢だが、平和と核廃絶の声がかき消されないよう発信する」と力を込めた。

 第一声後に駆け付けた松井一実氏は「争いのない世界の実現を一人一人が真剣に考えるような仕組みづくりに取り組む」と慰霊碑に頭を下げた。

 続いて河辺尊文氏も「私は被爆2世。世界に被爆者の心を発信し、報復や武力で問題は解決しないことを伝えたい」と強調し、花束を手向けた。

 荒木実氏は「核兵器が落とされ、世界が滅びることのないよう戦争のない世界にする」。橋本征俊氏は「被爆地広島から、原発も含めた全ての核の廃絶を強く訴える」とそれぞれ誓った。(新谷枝里子、菊本孟)

(2015年3月30日朝刊掲載)

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