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原発事故での偏見を懸念 「被爆教師の会」 中区で例会

■記者 山瀬隆弘

 被爆した元教諭たちでつくる「ひろしまを語り継ぐ教師の会」(松島圭次郎会長)が29日、福島第1原発の事故後初めての例会を広島市中区の県民文化センターで開いた。戦後あった被爆者への偏見や差別を、原発事故で繰り返してはいけないとの思いで一致した。

 小中学校の元教諭16人が出席。原発から放射性物質が拡散している福島県で、「同じ差別を繰り返してはいけない」「ヒロシマの経験をきちんと伝えるべきだ」との意見が相次いだ。

 元小学教諭の梶矢文昭さん(72)=安佐南区=は「核兵器は絶対に廃絶しないといけない。原子力のエネルギー利用については今後しっかりと考えたい」と話していた。

(2011年5月30日朝刊掲載)

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