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平和公園 全面禁煙に 受動喫煙対策を要望 広島県医師会、県や市に

■記者 衣川圭

 世界禁煙デー(31日)に合わせて広島県医師会は30日、広島県や広島市に受動喫煙防止対策の強化を要望した。同市中区の平和記念公園の全面禁煙化を求めたのに対し、市は利用者の意向調査をする考えを示した。

 市役所で、担当者に平和記念公園の全面禁煙を求める要望書を提出。医師会の松村誠常任理事は「公園の禁煙化は世界標準。全国から子どもが訪れ、外国人観光客も多い。受動喫煙をなくしてほしい」と訴えた。

 市側は、31日に同公園内を終日、全面禁煙にすると説明。6月6日までの禁煙週間中は灰皿を10基に半減させた上、利用者に禁煙化の是非をアンケートするとした。緑化推進部の小林孝夫部長は「意見を聞き、全面禁煙に向け一歩ずつ取り組みたい」と話した。

 県庁では、神奈川県に次ぐ受動喫煙防止条例の制定を求めた。医療・がん対策部の津山順子部長は「先進地の現状を評価して慎重に議論したい」と答えた。

(2011年5月31日朝刊掲載)

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