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アフガン大使「平和は尊い」 原爆資料館を見学

■記者 金崎由美

 アフガニスタンのセイエド・ファティミ駐日大使が30日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した。ファティミ大使は「戦争がいかに残酷かつ悲惨で、平和がいかに尊いかを考えた」とかみしめるように語った。

 ファティミ大使は、前田耕一郎館長の案内で、原爆投下直後の被害を再現したパノラマ模型や、放射線の人体への被害を説明するパネルに見入った。爆発時の2千度近い熱線で表面が泡状に膨れた瓦の前では、前田館長から促されて真剣な表情で瓦に手を伸ばし、感触を確かめた。

 大使は1990年代に当時の政権で公共厚生相も務めた医師。この日は国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所で、同国の妊産婦の死亡率低下への取り組みを講演した。

(2011年5月31日朝刊掲載)

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