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旧海軍の大砲展示 2門寄贈受け術科学校 江田島

 海上自衛隊第1術科学校(江田島市江田島町)は、日露戦争時に旧海軍の戦艦に、第2次世界大戦ではサイパン島の砲台に取り付けた大砲2門の展示を始めた。護衛艦いせ後援会の加藤均会長(85)=堺市=が保管していたが、高齢になったとして昨年6月寄贈を受けていた。

 砲身約6メートル、重さ約6・7トン=写真。日露戦争に備え、旧海軍が英国に発注したと伝わる。加藤会長はサイパン島の戦没者慰霊祭に参加した際、残存する大砲の存在を知った。1973年に現地から日本に輸送したという。

 術科学校で補修、3月下旬に校内2カ所に1門ずつ置いた。加藤会長は「戦争の記憶を後世に残すのは大切なこと。幹部候補生や来訪者が平和について考えるきっかけにしてほしい」と願っている。(貞末恭之)

(2015年4月3日朝刊掲載)

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