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26日から米・キューバへ 岸田外相 NPT会議で演説

 岸田文雄外相(広島1区)は26日から9日間の日程で、米国とキューバを訪れる。米国ではニューヨークの国連本部である核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説し、各国代表に被爆地訪問などを呼び掛ける。米国との関係改善が進むキューバでは外相会談を予定し、インフラ整備などの分野で関係強化を図る。

 岸田氏は安倍晋三首相とともに米国入りする。27日に開幕する5年に1度のNPT再検討会議では、外相として10年ぶりに一般討論演説に臨む。岸田氏は、各国の政治指導者が広島、長崎を訪れて被爆の実態に触れる重要性を訴える。日本などが主導する軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)の提案として、核戦力の透明化など具体的な核軍縮のプランを示す。

 27日には、日米外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)にも出席する。安倍政権が外交の基軸に掲げる日米同盟の強化の一環で、18年ぶりとなる日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定に合意する。

 キューバは、日本の外相として初訪問となる。ロドリゲス外相たち要人と面会し、農業開発などを重点分野とする協力関係の強化を目指す。非同盟諸国の中核メンバーとしてキューバが熱心に取り組む軍縮・不拡散の分野でも意見交換する予定だ。(藤村潤平)

(2015年4月25日朝刊掲載)

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