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沖縄や福岡中継 高校生平和学ぶ 中区で通信制学習センター

■記者 赤江裕紀

 通信制の星槎国際高広島学習センター(広島市中区)の1年生65人が20日、沖縄戦の実態と広島の被爆者の思いを学んだ。沖縄、福岡市の学習センターとテレビ会議システムで結び、お互いに質問して学習を深めた。

 広島学習センターには、慰霊碑への献水を続けてきた被爆者の宇根利枝さん(92)=南区=を招いた。宇根さんは「野の草花を食べ、物々交換をして暮らした」と戦後の困窮を話し、当時食べたアカザを見せた。福島原発事故に触れ「人の命を奪い、土地を汚す核はいらない」と訴えた。

 沖縄では、沖縄市役所市史編さん担当の伊敷勝美さん(54)が講演。銃弾の雨に多くの民衆が犠牲となり、自ら命を絶つ人もいた当時の惨状を伝えた。

 森千詠さん(15)は「宇根さんの前向きさはすごい」と感心していた。生徒たちは「あいさつをいっぱいして家族に感謝する」などと記した平和宣言をまとめた。

(2011年6月21日朝刊掲載)

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