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関電に電力融通 来月下旬 35万キロワット 中電

■記者 永井友浩

 中国電力は29日、夏場の電力不足が懸念されている関西電力に7月下旬、35万キロワットをめどに電力を融通することを明らかにした。関電の要請を受けて決定した。中電は8月については「今後、検討する」としている。

 中電の今夏の供給力は、7月が1295万キロワット、8月が1313万キロワットで、必要とされる最大電力の1165万キロワットを大きく上回ると予想。供給力の余裕を示す予備率は7月が11.2%、8月が12.7%で、安定供給の目安とする8%を確保している。

 中電は8%を超える部分で関電の要請に応える。「中国地方への安定供給を確保した上で、できる範囲で要請に応えたい」としている。

 中電に電力融通を要請した関電は、定期検査で停止中の原発の再稼働について地元との調整が難航。夏場の電力不足が現実的となっている。

(2011年6月30日朝刊掲載)

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