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被爆樹木説明板 70年機に充実 児童ら設置「大切に継承」 広島東南RCなど 英語やQR併記

 被爆樹木を訪ね歩き、新しい説明板を取り付けるイベントが24日、広島市中区であった。被爆70年を機に広島東南ロータリークラブ(広島市中区)などが企画。参加者は、情報を充実させた説明板を設置しながら、熱線や爆風に耐えた木に親しんだ。(原未緒)

 小学生や保護者たち162人が参加。同区の広島国際会議場で、樹木医の堀口力さん(70)から樹木の種類や特徴を学んだ後、平和大通り沿いや広島城付近のクスノキやエノキなど25本にステンレス製の説明板(縦16センチ、横22センチ)を付けた。

 長女(8)と参加した同区の飲食業中土居寛さん(45)は「こんなにたくさんあるとは知らなかった。大切に継承したい」と語った。

 市は爆心地2キロ以内にあった樹木を1996年から登録し、説明板を付けた。約170本あり、ロータリークラブなどは市と協力して初めて説明板を更新する。板に併記するQRコードを携帯端末で読み込めば、より詳しい情報が分かる。

 イベントの錦織亮雄実行委員長(77)は「板に英語も併記した。国内外の方に被爆樹木を知ってもらいたい」と話した。

(2015年5月25日朝刊掲載)

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