×

ニュース

「心一つに」慰霊碑に献花 露の世界的指揮者フェドセーエフさん あす22年ぶり広島公演

 27日に広島市で開く広島平和チャリティーコンサートを前に、ロシアの世界的指揮者ウラディーミル・フェドセーエフさん(82)が25日、同市の松井一実市長を表敬訪問し、中区の平和記念公園で原爆慰霊碑に献花した。

 広島公演は22年ぶりのフェドセーエフさん。市役所で松井市長に「あれだけの苦しみの後、不死鳥の魔法にかかったかのように、美しく生まれ変わった街のエネルギーに感動している。音楽で市民と心を一つにしたい」とあいさつ。同公園では慰霊碑に花を手向け、原爆犠牲者の悲しみに寄り添うかのように十字を切りながら深く祈った。

 フェドセーエフさん率いるチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ(旧モスクワ放送交響楽団)のコンサートは、中区の広島文化学園HBGホールで午後7時開演。前回も奏でたチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴(ひそう)」など3曲を演奏し、収益は原爆関連施設や広島土砂災害の支援に役立てる。一般5千円、学生2千円。市文化交流会館Tel082(243)8488。(余村泰樹)

(2015年5月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ