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二葉あき子の歌手人生たどる 広島市南区

 ことしで生誕100年となる被爆者で広島市東区出身の歌手、故二葉あき子さんの生涯を写真やパネルで紹介する企画展が28日、広島市南区の福屋広島駅前店6階で始まった。市民有志の「歌碑建立委員会」が催し、入場無料。6月1日まで。

 二葉さんは1936年~2002年に活動し、11年に96歳で亡くなった。会場にはデビューから往年までの写真やサイン色紙など約150点が並ぶ=写真。

 この日は、府中町の紙芝居グループの阿部頼繁さん(61)が作った紙芝居も初披露。原爆投下時、市近郊で乗っていた列車がトンネルに入り直撃を免れた話や、平和への願いを込めて代表曲の「夜のプラットホーム」などを歌い続けた戦後の活動をレコードを交えて伝えた。

 府中町の自営業、増谷靖子さん(75)は「戦前の生まれなので、歌に共感する部分が多い」と話した。紙芝居は30、31両日、午前11時と午後2時に上演する。両日は午後1、3時にレコードも鑑賞できる。(高本友子)

(2015年5月29日朝刊掲載)

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