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「平和への誓い」 世界に届け 8・6式典で読み上げ 児童が文案考える 広島

 広島市内の小学校に通う6年生20人が27日、中区地域福祉センターで、8月6日の平和記念式典で児童代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を話し合った。被爆70年の節目に、核兵器廃絶の願いや平和の大切さを世界に発信するメッセージを練った。(加茂孝之)

 4班に分かれ「今と70年前の広島」「どうしたら平和が実現するか」などのテーマで議論した。「原爆で多くの人が亡くなった当時と比べ、今は安心して暮らせる」「相手のことを考えて行動することが大切」などと意見を出し合った。

 集まった意見は模造紙に書き出し、班ごとに発表。被爆者が高齢化する中、自分たちが原爆の恐ろしさや平和の尊さを後世に伝える役割を担おうとする内容が目立った。この日の議論を基に、市教委が文章を仕上げる。

 市内の6年生1万800人が平和への思いをつづった作文を市教委などが審査し、今回の20人を選んだ。うち2人が代表し、式典で誓いを読み上げる。

 代表の1人、白島小の桑原悠露(ゆうろ)君(11)は「みんなの気持ちを背負って平和への願いを世界に届けたい」と意気込んでいた。

(2015年6月28日朝刊掲載)

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