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世界の若者がヒロシマ学ぶ ジャンボリー 広島の平和公園へ

 山口市で開催中のボーイスカウトの国際大会「世界スカウトジャンボリー」の「ピースプログラム」が30日、広島市中区の平和記念公園で始まった。約150カ国・地域の計約2万6千人が、被爆70年を迎えるヒロシマを8月5日まで交代で訪れ、平和について学ぶ。

 この日は、14~17歳のスカウトと引率の大人計約4100人が参加。原爆資料館や原爆慰霊碑などを巡った。被爆者の体験記や詩の朗読会が広島国際会議場であり、朗読ボランティアが読み上げる7編を聞いた。

 スウェーデンの高校生ウルフ・リカルド・オルソンさん(17)は「被爆直後の惨状は、予想を上回るぐらいひどかった。多くの人を失った状況から見事に復興した広島の今を見て、感動している」と話していた。広島県熊野町特産の熊野筆を使った書道体験や折り鶴づくりコーナーも設けられ、多くの参加者が挑戦した。

 8月6日には、各国のスカウトの代表計200人が平和記念式典に参列し、大会中に製作した折り鶴を平和記念公園内の原爆の子の像にささげる。(山本乃輔)

(2015年7月31日朝刊掲載)

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