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長崎原爆の日 慰霊 広島からも 会に150人

 長崎原爆の日の9日、長崎市の平和祈念式典に合わせた「慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館東館のメモリアルホールであった。被爆者や市民約150人が犠牲者を追悼し、平和への誓いを新たにした。

 市と広島平和文化センターが主催し、今年で9回目。式典のテレビ中継を見守り、原爆が落とされた午前11時2分、全員で黙とうした。今年は若い世代によるメッセージ発信を盛り込み、伴南小(安佐南区)児童会の9人が「笑顔」をテーマにした平和学習を紹介するなどした。

 長崎で被爆した中区の浅川晴恵さん(75)は「今年はどうしても福島の人のことを考えてしまう。健康への不安は何十年たっても消えない。私たちと同じ思いをしないよう、政府はしっかり対応してほしい」と話していた。(藤村潤平)

(2011年8月10日朝刊掲載)

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