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戦死や松の根… 戦時下の暮らし 市公文書館で展示

 広島市安佐北区可部地区の戦時中の暮らしぶりを伝える企画展が、中区の市公文書館で開かれている。9月9日まで。

 従軍先で戦死した人の葬式の日時を伝える回覧文など当時の可部地区の住民に配られた文書約60点を展示する=写真。日米開戦2年を記念し郵便局への貯金を国が勧めたとみられるビラや、陸軍省の指導で森林所有者に飛行機の燃料にできる松の根を回収するよう呼び掛けた文書もある。

 展示資料は市が可部水主(かこ)町自治会から借りた。爆心地から10キロ以上離れた可部地区は、原爆で街が焼けなかったため戦時中の古い文書が残ったという。市公文書館の池本公二主幹は「珍しい資料がそろっている」と来場を呼び掛ける。平日の午前9時から午後5時まで開館。無料。市公文書館Tel082(243)2583。

(2011年8月11日朝刊掲載)

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