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連載「ひろしま国」取材に同行 被爆者と孫 対話を記録

 廿日市市出身で被爆3世の写真作家、菊田真奈さん(25)の写真展「ひろしまの未来」が15日、広島市中区の中区図書館で始まった。中国新聞で連載している「ひろしま国」の取材に同行し、被爆者の祖父母や孫であるジュニアライターの7人を撮り、証言を添えて展示している。

 7月25日付の「おじいちゃん・おばあちゃんに聞く原爆」の取材に応じた祖父母らのポートレートを白黒で撮影した。被爆体験や戦後の暮らしの証言のほか、「自分も何をすべきかを考えたい」などジュニアライターの感想も紹介している。

 東京を拠点に活動する菊田さんは「被爆からを生き抜いた人たちの姿を見て、平和について考えてほしい」と呼び掛けている。今後も被爆者や孫を撮り、東日本大震災と福島第1原発事故に遭った地域で公開し、広島の復興も伝える構想を抱く。写真展は9月11日まで。(増田咲子)

(2011年8月16日朝刊掲載)

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