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球場跡地活用 検討委 10月にも設置 松井市長表明

 広島市の松井一実市長は24日の記者会見で、旧市民球場(中区)の跡地活用について経済界や若者の代表でつくる検討委員会の運営費を9月の市議会定例会に提案すると表明した。検討委は早ければ10月に設置。「緑地広場」を中心とした秋葉忠利前市長時代の計画を白紙に戻した跡地活用の議論が始まる。

 松井市長は「いろんな観点から整理する過程を見てもらうのが検討委の使命」と述べ、議論を広く公開することが最終的にまとめる計画への市民の支持につながるとの見解を示した。メンバーを人選中で、広島商工会議所や地元商店街の関係者、若者たち約10人で構成する予定だ。

 4月の就任時に表明した「若者を中心としたにぎわいの場」を軸に「(跡地が会場となる)全国菓子大博覧会の開催までに成案を得たい」と、2013年春までに結論を出す考えをあらためて示した。

 また松井市長は、初めて臨んだ平和記念式典に関し「われわれ市民の考えを発信する貴重な機会だと実感した」と振り返った。自ら起草した平和宣言は「被爆者の体験をきちんと伝えることができた。65~70点」と自己評価した。(藤村潤平、金崎由美)

(2011年8月25日朝刊掲載)

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