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健康調査 協力を確認 湯崎知事 福島県知事と会談

 広島県の湯崎英彦知事は27日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談した。福島第1原発事故を受け福島県が実施する全県民約202万人の健康管理調査に、保健師や職員の派遣で協力することを確認。会見で被爆地広島の復興の歴史を紹介し、「必ず福島は復興する。広島県民もあらゆる方面で協力する」と福島県民に呼び掛けた。

 会談は非公開。終了後に会見した湯崎知事によると、佐藤知事はこれまでの広島県の支援に謝意を示し、福島県立医科大(福島市)が実務を担う健康管理調査への人的支援を要請。湯崎知事は快諾したという。

 広島県は今後、同大と支援の具体策を詰める。保健師や職員の派遣を想定し、県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)として医師や研究者を送ることも検討する。

 湯崎知事は会談に先立ち、福島県郡山市の避難所や津波の被害を受けた同県相馬市を視察した。28日は、県がカキ養殖業の再開支援に乗りだした宮城県気仙沼市を訪れる。(村田拓也)

(2011年8月28日朝刊掲載)

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