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「核廃絶 発信でき誇り」 高校生平和大使 国連での活動報告 広島市役所

 第18代高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部で核兵器廃絶を訴えた、県内の高校生2人が24日、広島市役所で帰国報告の記者会見をした。

 県立広島高1年井上つぐみさん(15)=安芸区=は、広島からの大使では初めて18日のジュネーブ軍縮会議本会議で英語でスピーチ。曽祖父の被爆体験に触れて「70年の節目に廃絶への大きな一歩を踏み出して」と呼び掛けた。「メモを取ったり、うなずいたりしながら真剣に聞いてもらった。被爆者の思いを発信できて誇りに思う」と振り返った。

 福山暁の星女子高1年脇原華怜さん(16)=福山市=は、廃絶を求める約16万人分の署名を国連へ提出するなどした活動を紹介。「現地で共感の声を聞き、人間と核は共存できないという思いを強めた。草の根の活動を続けたい」と今後の意気込みを語った。

 2人は広島、長崎両市を拠点とする高校生平和大使派遣委員会に選ばれ、県外の19人とともに、16~20日にスイスを訪れた。(水川恭輔)

(2015年8月25日朝刊掲載)

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