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水面照らす鎮魂かがり火 広島・元安川で初の催し

 被爆70年に合わせ、鎮魂のかがり火を広島市中区の原爆ドーム前の元安川に浮かべる催しが28日夜あった。3基のいかだに載ったかがり火が川面を赤く染め、辺りは祈りに包まれた。

 いかだは長さ4メートルの木2本を十字に組み合わせ、中央と端の計5カ所に火をともす構造。弥山(廿日市市宮島町)山頂近くのお堂で約1200年間燃え続けているとされる「消えずの火」から種火を取った。

 集まった観客が静かに慰霊や平和への祈りをささげていた。近くの親水テラスでは合唱や和太鼓のミニコンサートもあった。

 広島県内の有志でつくる市民団体「志民会議広島」が初めて企画した。折笠広司代表(66)は「来年以降も続け、被爆地ヒロシマのシンボルに育てたい」と話していた。(新谷枝里子)

(2015年8月30日セレクト掲載)

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