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安保法案反対 一斉集会・デモ 岩国など9地区

 岩国、柳井、周南、山口市など山口県内9地区で29日、安全保障関連法案に反対する集会とデモ行進が一斉にあった。県憲法共同センターと、戦争をさせない山口1000人委員会の主催。計2120人(主催者発表)が参加し、「安保法制を廃案に」と声を上げた。

 岩国市では雨の中、同市今津町の市役所前の公園に約250人が集まった。市民4人がスピーチし、同市立石町の谷阿支子(あきこ)さん(81)は戦時中の体験を交えながら「戦争の犠牲になるのは若者だ」と訴えた。

 「戦争への道を開く安保法制を廃案に追い込もう」とするアピール文を採択。JR岩国駅前までの約800メートルをデモ行進した。

 小学生の子ども2人を連れて参加した同市立石町の会社員近藤香代子さん(38)は「子どもを戦争に行かせないために、今できることをするのは親の責任だと思う」と話した。

 同法案に反対する市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が呼び掛ける30日の一斉行動に連動して企画した。(大村隆)

(2015年8月30日朝刊掲載)

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