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平和願い高校生ら挿絵 広島で「絵本」展

 平和をテーマにした物語に広島市内の高校生や専門学校生が思い思いの挿絵を付けた「絵のない絵本」の展覧会が17日、広島市中区の旧日銀広島支店で始まった。入場無料。10月1日まで。

 物語は核戦争で壊滅した惑星が舞台。新たに誕生した生物が絵を描き続けると惑星が美しくよみがえるという内容で、フレーベル館(東京)が挿絵を描くスペースを設けた「絵のない絵本」として販売している。

 会場には、基町高(中区)など3校の生徒が描いた70冊を展示。押し花を張ったアイデア作もあり、来場者が見入っていた。

 NPO法人アース・アイデンティティ・プロジェクト(東京)が主催。原作者でもある稲吉紘実理事長(55)は「想像力あふれる作品がそろった。挿絵を描く取り組みとともに平和への思いが広がればうれしい」と話していた。(田中美千子)

(2011年9月18日朝刊掲載)

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