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被爆者健診の訪朝延期へ 北朝鮮側要請

 広島県医師会(碓井静照会長)は北朝鮮に10月4日から被爆者健診団を初派遣する計画について、18日までに、1週間ほど延期する方向で再調整することを決めた。

 北朝鮮の対外交流窓口になっている対外文化連絡協会(対文協)を通じ「10月10日が朝鮮労働党の創立記念日であり、対応が難しい」と延期要請があったため。平壌と郊外の沙里院の病院で予定する健診の具体的な内容も、日程変更を受けて再調整する。

 日本と国交がない北朝鮮では、日本の被爆者援護策が受けられない。1977年から北米や南米で被爆者健診を行ってきた県医師会は、そのような現状を踏まえた人道支援として健診を計画している。(金崎由美)

(2011年9月19日朝刊掲載)

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