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福島健康調査支援 広島県から派遣 2職員 知事にあいさつ

 福島第1原発事故を受け福島県が始めた全県民対象の健康管理調査の支援に向かう広島県職員2人が26日、県庁で湯崎英彦知事に出発のあいさつをした。

 調査の実務を担う福島県立医大(福島市)に派遣されるのは、保健師で健康対策課の斎藤厚子健康増進担当監(57)と、被爆者支援課の山脇明主幹(51)。調査票の回収率向上対策などを担う。斎藤担当監は「原爆被害を経験した広島県の職員として調査の重要性を伝えたい」と述べた。

 湯崎知事は「福島県民の不安解消のため粘り強く頑張って」と激励。8月下旬、福島県庁を訪問した際、職員から受け取った「がんばろうふくしま!」と書かれたバッジを2人に贈った。同大副学長を務める広島大原爆放射線医科学研究所(広島市南区)の神谷研二所長も同席した。

 2人は27日~10月7日の11日間、現地入り。その後も広島県は本年度末まで月1回、1週間程度のペースで2人を派遣。調査の継続性を考慮し、斎藤担当監は毎回赴く。派遣は、湯崎知事が佐藤雄平福島県知事と会談した際に要請されていた。(村田拓也)

(2011年9月27日朝刊掲載)

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